セブンチェア。
ウェグナーのYチェアと並ぶ、世界で最もよく知られた椅子のひとつです。
カラーバリエーションが豊富で色は22種、木は5種あります。
これはダークステインドオーク。
写真では黒に見えるけど、寄るとわずかに茶色がかっていることがわかります。
極薄の板を何枚も重ねて型にはめ、プレスしてこの形を作ります。
背中のふくらみ、お尻のくぼみに添うするようカーブしています。
だから座ったときに身体にぴったりフィットします。
幾重にも重ねた極薄の枚の合計が8mmしかないので撓り(しなり)ます。
これが他の椅子にはない特徴で、リクライニングシートとまではいきませんが確実にゆったり度を増してくれます。
20万回にも及ぶ強度試験をクリアしています。いくら体重をかけても割れることはないのでご安心を。
それとこのスチール脚。
直径14mm。木製とは違うクールでモダンなイメージ。
金属だからこそここまで細くできるのです。
脚同士を横方向につなげる貫(ぬき)がなくても強度は十分。
足下が見た目にとてもすっきりするのが大きなメリットです。
7の形に見える背もたれがその名の由来と思いきや、実は製造ナンバーからとのこと。そうだったのか。
使わないときはこうして重ねておけるので来客用に部屋の隅にストックできる。
好きな方はたまらなく好きな、好き嫌いのはっきりわかれる椅子です。

セブンチェアについて
数あるダイニングチェアの中でもっとも気をつかわずに済む1つと思います。
少々手荒く扱っても大丈夫。リビングダイニングに掃除機をかけるとき、ヘッドが当たったってかまわない。
移動もしやすい。サッと持ち運べる。
座り心地はあなどれない。背もたれから座面にかけてヒトの身体にぴったりあう曲線を描いているうえ体重をかけると適度にしなるため、包まれ感がある。
横幅は46cm、boチェアに次ぐコンパクトさゆえに小さなテーブルにより多くが座るのに有利。またテーブルの奥まで差し込むことができて省スペース。
そんなポイントよりもむしろ、ともすれば木ばかりになりがちなダイニング・スペースにシルバーの光り輝くスチールが紛れるという異質の存在感こそ第一の魅力かも知れない。
単調な空気にアクセントを加えてくれる。そういう観点で選ぶのもありだと思う。座面は無数のカラーバリエーションがあるから自分好みを選ぶことができる。
セブンチェアのダイニングセット実例
丸ダイ3本脚とセブン
茶色いセブンは1955年の発売当初にラインナップされていたチーク・バージョン。
いまや貴重品です。
脚が細いこと、貫がないことで足下がこんなにもすっきりとします。

肘掛けがないから奥まで差し込めるし。
よく似合っています。
軽快さ、モダンさで選ぶならセブンが一番。

丸ダイ4本脚とセブン
色の濃い椅子との組み合わせでコントラストがはっきりしています。
メープルの白さと明るさがさらに際立つのです。
4本脚の丸テーブルの定員は4人。
いくら直径が大きくとも来客時などに5人、6人で囲むときは要注意です。

こうして1人で悠々と座れる人がいる一方で、
テーブルの脚が邪魔になる人がいる。
またいで座るという不自由を強いることになります。

常に、あるいは頻繁に5人6人という場合は
5本脚、
6本脚のテーブルを選ぶべきです。
ごちゃごちゃしてなくてとてもすっきり。
圧迫感がないからサイズが大きいことを忘れます。
金属のクールさと木のあたたかみの両方を感じられる。
これぞナチュラルモダン。
丸ダイ5本脚とセブン
これもまた印象的。とてもモダンでクール。
自宅用としてはもちろん、事務所の打ち合わせスペースにも使えそう。
他と比べて足元がすっきり。掃除がしやすいのも助かります。
モダンで機能的、実務的印象のチェアです。
なので、やはりオフィスでのご使用あるいはご自宅でも事務所を兼ねているような場合に選ばれる方が目立ちます。
一方で、木とメタリックなシルバーとの対比の鮮やかさ、木材ではありえない金属ならではの細脚によるテーブル下のすっきり感、軽量でスタッキング(積み重ね)可能な利便性、そしておしゃれ家電やインテリアのプロダクトイメージにぴったり良く合うというプラス面を見出した方が一般の家庭用に選択されることもあります。
丸テーブルにおいては基本的にテーブルの脚の本数イコール定員です。

どういうことかと言うと、チェアはテーブルの脚と脚の間、つまり脚間に差し込みます。
脚数が5本ということはチェアをセットできるのは場所は5ヵ所、5人全員がすっきり気持ちよく座ることができるというわけです。

食事はもちろん家事やそれぞれが別の、例えばノートPCで仕事をするにも十分な広さ。
ナチュラルモダンで暖かみも感じるダイニングセットです。
typeRとセブン
洗練されたスマート・ダイニング。
セブンのクールさと、クルミのあたたかな感じのコントラストが効いてます。
テーブルが十分な大きさなのでふだんはこうして余分をスタッキングしておけば、

来客時には短辺にも座って6人で囲むこともできます。
typeSとセブン
クルミのtypeSと。
テーブル幅は170cm、脚の内々の距離は160cm。
合わせたセブンチェアの幅が50cm、これは一般的な椅子にすれば普通サイズ。
そのつもりで参考にしてください。
長辺に2人はごらんのとおり。
椅子を出し入れする左右の余裕がたっぷりある。
さすがに3人はきつい。入らなくはないが…。

6人がけならこうしたほうがいい。
4人がけの最小サイズが130cm程度のところ40cmも長い。
さらに奥行きが90cmと広めだから短辺に座っても余裕があるのです。
ふだんはこう。テーブル高は70cm、使いやすい高さです。

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セブンは積み重ねておけるのも魅力。
来客用のスタンバイ・チェアが場所を取りません。。
このテーブル、カグオカの
ショップに展示しています。
ぜひ見に来てください。

鉄脚とセブン
ウォルナット鉄脚ダイニングテーブルと。

色、デザイン、素材、この組み合わせは相性がとてもいい。
おさまりはこう。
今回付けた引出は大きいサイズですが、これが標準サイズの引出であればこのスペースがもう少し広くなります。

肘掛けがないので奥まで差し込めます。
このテーブル、食卓だけど仕事にもというご夫婦からのオーダー。
ダイニングテーブルと呼ぶべきかワーキングテーブルあるいはデスクと呼ぶべきか迷うところ。
「引出は向かって右側に」とのご指示どおりに。筆記具や書類が整然と入ります。

全体としてはA3サイズ、仕切れば片側にノートPCも。
しゃれたオフィスのよう。

150cm×70cmというサイズ、2人で使うには十分。
この位置関係、それぞれが自分のスペースを確保できなおかつデッドスペースがない。
部屋を有効に使うためのアイディアとして検討の価値ありです。
このテーブルについて詳しくは
こちら。