家具用語集

              
              
               
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あしもの / 脚物
椅子、テーブル、デスクなど脚のついた家具の総称。箱物の対義語とされますが必ずしも厳密に区分できるわけではなく両方の要素をもつ家具もあります。
対義語:箱物(はこもの) 関連語:挽物(ひきもの)曲物(まげもの)
 
ダイニングベンチtype2
 
 
あそび / 遊び
木の動きを見越してサイズを緩めに作った余裕幅のこと。 例えば引出を作る際、チェストなどに開いた空間にあまりにぴったりと作るとちょっとした木の動きで開閉できなくなってしまいます。 それを防ぐために若干遊びを作るのです。
 
 
あまにゆ / 亜麻仁油
高さ1mほどに成長する1年草の亜麻の実をつぶして抽出した油。 家具のオイルフィニッシュに用いる油の主成分。油絵に欠かせない画用液としても知られます。 いずれも亜麻仁油の乾くと固まる性質を利用しています。 亜麻がlin、種子がseedであることから英名リンシードオイル。またリネン(linen)は亜麻布のこと。
関連語:オイルフィニッシュ乾性油荏油桐油胡桃油
 
 
あり、ありぐみ、ありがた / 蟻、蟻組み、アリ形 箱を組む際に板と板とが直角にぶつかりあう箇所の片方を逆三角形の突起状に、もう片方をその突起がちょうどはまるように穴を開けて組むこと。 相当な強度がある。カグオカではテーブルの天板裏に反り止めの役目で取り付ける吸い付き残にこの加工をします。

形が鳩の尻尾のように見えることから英語ではdovetail(ダブテイル)といいます。そう言われれば確かに。
 
  
いきぶし / 生き節
無垢の木には節(ふし)がつきものです。ただ好みはそれぞれで節のある景色を「いかにも木らしい」と前向きに評価する人もいれば「節なしで」という人もいます。 ちかごろはどちらかと言えば後者のほうが多いかな。カグオカでは多くの材料の中からご希望に沿う木を吟味してなるべくご期待にお応えするよう努めています。 節のうち周辺の組織と密着していてそこから欠落したり抜けたりすることがないものを生き節といいます。
類義語:死に節抜け節
 
 
いため / 板目

木目の種類の1つ。木の表面の模様がタケノコのような山の形をしている。 類義語:柾目追柾

家具にする木を選ぶを参照ください。


ナラの板目。

 
 
いとめん / 糸面
家具には天板や脚の縁などあちこちに直角部分があります。尖っていると勢いよくぶつかったら危険なので角を少し鈍くします。 あまり大きく鈍くすると家具の見た目が甘くなってしまうのでちょうどよい程度に。硬いとはいえ木ですし、糸面をとるだけでよほどのことがない限りは安全です。それでも心配な場合は丸面を。
関連語:入り面(いりめん)角面(かくめん)丸面面を取る
 
 
いぼたろう / 水蝋樹蝋
水蝋樹蝋硬介殻虫(いぼたろうかたかいがらむし)の幼虫が分泌する蝋(ろう)のこと。 この虫は水蝋樹(いぼたのき、イボタノキ)に寄生する。 家具では引出や吸付桟の滑りを良くするのに使います。 イボタノキは高さ約2メートルに成長するモクセイ科の半落葉低木。材は堅く、器具の柄などに用いられます。
関連語:蜜蝋(みつろう)
 
 
いりめん / 入り面
ほぞ先をほぞ穴に差し込む際にスムースに入るよう、また穴の奥での接着剤のたまり部分となるようほぞ先の角に軽く鉋をかけておく。これを「入り面を取る」という。
関連語:糸面角面ほぞ先丸面面を取る
 
  
うごく / 動く
製材した木が周囲の温度・湿度・日光のあたり具合などによって収縮や膨張、反り、ねじれを生じること。木に含まれる水分が多いほど動きの程度は大きく、たとえ天然乾燥や人工乾燥を経て含水率が低い木であっても動きを完全に防ぐことはできません。 したがって家具製作においては木が動くことを前提として構造や加工方法を選択します。
類義語:狂う
メンテナンスを参照ください。
 
  
えあぶら、えのあぶら / 荏油
亜麻と同じく1年草の荏胡麻(えごま)の種子からとった油。放置しておくと硬化する乾性油です。オイルフィニッシュに用います。家具に塗るとゴマの匂いがします。しばらくすると消えますが。関連語:オイルフィニッシュ乾性油亜麻仁油桐油胡桃油
 
 
えんこういた / 縁甲板
「縁側に使われる甲板」が語源。今日のフローリングに相当します。 カグオカではともすればあまりにさっぱりしすぎる箱物の側面に陰影や見た目のアクセントをつけるために縁甲板風に作ることがあります。
ナラダブルベッド
アイランドカウンター
 
  
おいまさ / 追柾
木目の種類の1つ。板目と柾目の中間。木の断面に見える筋が表面に対して斜め。
類義語:板目柾目
 
 
おうごんひ / 黄金比
古代ギリシャのペイディアスが初めて使ったと言われ、かのレオナルド・ダ・ヴィンチも発見していた、またパルテノン神殿やピラミッドなどの歴史的建造物や美術品にも見出すことのできる、もっとも安定し美しい比率のこと。1:1.618…
チェリー長方形ちゃぶ台
ウォルナット長方形ちゃぶ台
 
 
おりーぶせっけん / オリーブ石鹸
オリーブから抽出したオイルを原料とする石鹸。家具のソープフィニッシュに使います。 スクワレンやグリセリンといった保湿成分を含むので肌にとても優しい。 幼児には最適ですよ〜。マルセイユ石鹸の1種。
関連語:ソープフィニッシュマルセイユ石鹸
 
 
 
  
かくめん / 角面
45度前後の角度で取った面のこと。鉋や機械で加工する。シャープな印象。
関連語:糸面(いとめん)丸面(まるめん)面を取る
 
 
かね / 矩
直角のこと。大工さんの七つ道具であるL字型の金属製のものさしを差し金もしくは矩尺(かねじゃく)と呼びます。 用例としては「(助手に)この材、カネ出しとけ!」など。金を払っておけというわけではありません。
 
 
かまちぐみ / 框組み
窓や鏡、扉などの周りを囲む枠のこと。 内部のガラスや板をホゾで組んだ枠で囲む構造は強度があるうえに歪みが生じにくいメリットがある。 枠の厚みに比べて内部に用いる板厚を薄くすることができるので材料の節約、本体の軽量化にも有効です。
 
 
かんせいゆ / 乾性油
油は乾性油、半乾性油、不乾性油に大別されます。 乾性油とは薄い膜状にして空気中に放置すると酸化重合反応から乾燥(硬化)して膜を作る油をいいます。 主な乾性油には亜麻仁油、荏油、桐油、胡桃油、ひまわり油があります。 ヤシ油やオリーブ油のように乾燥しない油を不乾性油、大豆油のような乾性油と不乾性油の中間の性質をもった油を半乾性油といいます。 これら乾燥の程度はヨウ素が油分と反応する量(100グラムの油に吸着するヨウ素のグラム数)で示すことができ、この量をヨウ素価といいます。 乾性油のヨウ素価は140を超え、半乾性油は140〜100、不乾性油は100未満です。
関連語:オイルフィニッシュ亜麻仁油荏油桐油胡桃油
 
 
かんのんびらき / 観音開き
2枚の扉を中央から左右対象に開く形式の扉のことをいいます。観音様を納めた厨子の扉がこうであったことに由来します。開き戸の1種。
類義語:引き戸開き戸
 
  
きうら / 木裏
板を木の繊維と直角な断面から見たときに木の中心に近い面をいう。
対義語:木表
 
 
きおもて / 木表
板を木の繊維と直角な断面から見たときに樹皮に近い面をいう。
対義語:木裏
 
 
きごろし / 木殺し
若干大きめに作ったホゾ先をホゾ穴に差し込む前に金づちで軽く叩いて木の繊維をつぶし、ちょうどギリギリ穴に入るようにすること。そうすることでホゾを組んだ後ホゾが緩まず長年の使用を経ても外れない。 手間が余計にかかるので量産系ではまずやらない方法。しかしカグオカでは必須!
 
 
きどる / 木取る
木材を前にして「ここは天板、ここは側板、こっちは扉…」というように家具の部位を決めて木を切っていくこと。 板目で使うか柾目で使うか、色はどうかなど判断すべき要素が多く木取りはなかなか悩ましい作業。 木を前にしてチョーク片手に思案げに右往左往している人を見たら木取りをしてるんですよきっと。
 
 
きりゆ / 桐油
「とうゆ」「きりあぶら」とも。アブラギリの種子から抽出する油。乾性油の中でも乾燥が速く、耐水性もある。 オイルフィニッシュに用いる。赤っぽい色をしているけど家具に塗ってみるとほぼ無色。
関連語:オイルフィニッシュ乾性油亜麻仁油荏油胡桃油
 
  
くるう / 狂う
「動く」とほぼ同義ながら、特にその程度が激しく予測不能なことをいう。
類義語:動く
 
 
くるみあぶら / 胡桃油
胡桃(くるみ)の実をつぶして抽出する油。リノール酸を多く含み食用とされます。 家具のオイルフィニッシュに使う際は実をひとつずつつぶしてボロ布にくるみ表面に擦り込む…、なんて地道なことはさすがにしません。 ボトル入りのものを使います。器など口に当たるものに塗ると安心ですね。
関連語:オイルフィニッシュ乾性油亜麻仁油荏油桐油
 
 
くれてんざ / クレテンザ
家具の種類の1つ。サイドチェストを大きく、引出や扉をたくさん詰め込んで、本体デザインには曲線を多用し、見栄えをゴージャスにしたような家具。
 
  
けいねんへんか / 経年変化

木の色が年月が経過するとともに濃くなっていくこと。
多かれ少なかれどの木も経年変化します。 なかでも変化量が大きいのはチェリー。

家具にする木を選ぶで詳しく説明しています。


削り立て(手前)と4〜5年経過したチェリー。

 
 
  
 
こぐち / 木口
木材を繊維と直角に切った際の断面部分をいいます。 例えればおでんに入れるダイコンの切り方をしたときの切断面。
 
 
こば / 木端
木材を繊維と平行に切った際の断面部分をいいます。 例えればキュウリスティックの長い方の面。
 
 
 
こま、こまどめ / コマ、駒、駒止め、コマ止め
コマとは天板裏につけるマッチ箱ぐらいのサイズの小さな部品のこと。 そしてコマ止めとはそのコマを使ってテーブルやデスク、チェストの天板と脚部(本体)とを木の収縮を吸収しつつ接合するしくみ。 密着しているんだけど横には動ける余地がある、完全にガチガチに固定してしまうんじゃない、そんな融通を効かせる先人の知恵。 当然コマの1つ1つも手作りで、手間のかかる念の入った仕事。カグオカでは家具本体と同じ木(共木)のコマを使います。
 
 
幕板の内側に連なっているのがコマ。
 
 
 
ころぶ、ころび / 転ぶ、転び
木工において板と板、あるいは板と棒の組み合わせは直角であることが多いが、安定性を増したりデザイン的な観点から斜めに組むことがあります。そうすることを「転ばせる」といいます。 例えば昔の風呂場にあった木製の腰掛け、あれって脚の部分は2枚の板だったけど座面からまっすぐに床に向かっていたのではなくてやや外側に傾いてついてましたよね。あれは「転んで」いたんです。 あるいはカグオカのアイドル、スービーの脚も転んでますね〜
スービー
チーク丸ダイニングテーブル
 
  
ざぐり / 座繰り
椅子の座面を人間のお尻の形状に沿うように曲面に掘り込むこと。大雑把に機械で掘った後はひたすら手でカンナがけ!
ダイニングチェアtype1
 
  
さしゃく / 差尺
差尺とはテーブル面の高さと椅子の座面の高さの差のことです。 使い勝手のいい高さ関係は人それぞれですが、目安がほしいときもあります。 そんなときに使えるテーブルと椅子のバランスの取れた差尺の求め方にはいくつも方法があり、一般的なのは次のとおりです。

まず人の座高(椅子の座面の高さではない)を求めます。 座高とは椅子の座面から頭頂部までの高さです。 メジャーで計ってもいいし、(身長)×0.55という数式で求めてもかまいません。 その数値を使って次の式で計算すると適切な差尺の目安がわかります。
 
(差尺の目安)=(座高の3分の1)−2〜3cm

例えば身長170cmの人に当てはめてみると座高は170×0.55=93.5ですからその3分の1は約31cm、そこから2〜3cmを引くと差尺は28〜29cmが適当ということになり、この値を加えることによって座面高が42cmの椅子にふさわしいテーブル高は70〜71cmであることがわかります。


繰り返しますがこれはあくまで目安です。
こちらも関連があります。ご覧になってください。
 
 
  
しくち / 仕口
「しぐち」ともいう。家具製作や建築において木と木とを組み合わせる際に双方に加工を施して一体化させるしくみのこと。 代表的なものがほぞ先とほぞ穴。
関連語:ほぞ先、ほぞ穴
 
 
したじきなしでえんぴつ / 下敷きなしで鉛筆
子供がテーブルで宿題、勉強というケースはよくあります。テーブルが木製の場合、下敷きなしでガリガリと強い筆圧で書かれると鉛筆痕が残っちゃうんじゃないかと気を揉むママさんたちがいらっしゃいます。 木の家具を作るカグオカとして検証をしてみました。テーブルに置いた紙に下敷きを使わずに鉛筆で強く書いたら果たして痕はつくのかどうか? その結果はこちら。
 
 
したすぼまり / 下すぼまり

上から下に向かって狭まること。カグオカでは丸ローテーブルやちゃぶ台において脚の形を猫脚とした場合にそれに合わせて天板の縁の曲線を下すぼまりにしています。こうすることでテーブルの側面が上から下まで流れるような曲線でつながります。

丸ローテーブル
ちゃぶ台
 
 
しっくはうすしょうこうぐん / シックハウス症候群
接着剤や塗料に含まれる有機溶剤、防腐剤、殺虫剤などが人体に作用して倦怠感やめまい、頭痛、湿疹などの症状を引き起こすこと。化学物質過敏症の一種。 カグオカではこのことをふまえて症候群の原因物質を含む接着剤や塗料は一切使っていません。
 
しにぶし / 死に節
節のうち周辺の組織と断絶しているもの。何かの拍子で抜け落ちる。
類義語:生き節抜け節
 
 
すいつきざん / 吸付桟
テーブルの天板など比較的大きなサイズの板は放っておくと周囲の温度、湿度、日光の当たり具合により木表の方向に反ります。 そこで天板の裏にアリ形の溝を掘り、そこに逆アリ形の加工を施した棒状の木材を差し込むことによって反ろうとする木の動きを食い止めます。 釘やネジなどの金物は一切使いません。 その棒状の木材のことを吸付桟といいます。反り止めの1種。
関連語:動く狂う木裏木表アリ反り止め
 
 
すのこ / 簀の子
板あるいは棒状の木材を間隔をあけて並べ打ち付けた台のこと。通気性の確保あるいは換気の必要のある箇所、例えば風呂場や押入れ、家具ではベッドのマットレスの下に敷いて用いる。
ナラダブルベッド
 
 
世界三大銘木
チーク、マホガニー、ウォルナット。
 
  
そりどめ / 反り止め
木を板にすると含水率の高い木表側に反ろうとするのが常です。それを防ぐのが反り止め。 その方法は簡単なものから手のこんだものまで、また木しか使わないやり方やネジを使うものなど幾通りもあります。カグオカで常用するのは木のみで反りを防ぐ吸付アリ桟(すいつきありざん)です。
関連語:吸付桟
 
  
だいわ / 台輪
チェストの本体と床との間に位置する部材で、実用上は本体の下に埃が入り込むのを防ぐ役割を果たすと同時に曲線や彫刻などの装飾をほどこすことによってデザイン的な要素をもたせることもできる。
シェーカーチェスト
 
 
だぶている / ダブテイル
dovetailの項をご覧ください。
 
 
だぼ / ダボ
家具でダボというと2通りあります。1つは取り外し可能な棚板を受ける直径8ミリもしくは12ミリの円柱状の金属のこと。 先端にネジが切ってあることが多い。1枚の棚板につき4つのダボで支えます。 そしてもう1つは家具製作においてホゾの代わりに直径6〜10ミリ、長さ20ミリ程度の円柱状の木材を木材の端部に埋め込み接着して用います。
コーナー飾り棚
 
  
ちょうばん / 蝶番
「ちょうつがい」とも。 扉や蓋(ふた)につけて開閉できるようにする部品のこと。サイズ、材質、デザインなど種類はさまざまだが金属製であることが多い。
英名:hinge
 
 
ちり / 塵
部材同士の合わせ位置を故意にわずかにずらした、そのずれの部分。
 
 
 
つらいち / 面一
まっ平ら、あるいは一直線であること。 例えばチェストの引出の前板が本体から出っ張らず、横から見たときに本体と同一平面上にあること。
引出付ダイニングテーブル
  
 
てんばん / 天板
甲板(こういた)とも。テーブルやデスク、チェストの最上部に位置する平板のこと。
  
 
どうせん / 動線
テーブルを部屋に設置する際にテーブルと壁や家具などとの間にできる、人が通行するスペースのこと。
参考ページ:家具の決め方、選び方
 
 
とめ / 留め
部材と部材を組んで直角を作る際に、それぞれの先端を45度に加工することで合わせて90度とすること。あるいはその部分。
 
 
 
ともぎ / 共木
同じ種類の木という意味。
 
とらふ / 虎斑
ナラに特有な木目として虎斑(とらふ)というものがあります。 虎の毛の模様に似ているということからこの名がついています。 ナラの木にいつもいつも現れるわけではなくて板目にはまったく見られず、出るとすれば柾目限定、しかも柾目だからといって必ずしも出るものではありません。
虎斑は柾目に現れることがわかります。
 
 
  
にじゅうほぞ / 2重ホゾ
1枚ホゾに比べて接合度が大きいのは言うまでもないですね。 単純に接着面積が増えるだけでなく、ホゾとホゾとが相手の部材を締め付けて動けないようにする作用もあるので強度は倍以上に増えます。図の左。
関連語:ホゾ先、ホゾ穴2枚ホゾ
 
 
にまいほぞ / 2枚ホゾ
テーブルやデスク、椅子の脚と幕板の組み合わせに使います。 2重ホゾと2枚ホゾはホゾ先、ホゾ穴にする木の繊維の方向や材の太さ、厚さなどによって使い分けます。図の右。
関連語:ホゾ先、ホゾ穴2重ホゾ
 
  
ぬかめ / 糠目
広葉樹の中で年輪幅が極端に狭いもの。材質としては軽くもろい。 痩せた土地や寒冷地などで樹木の成長が悪い場合にこのような目をもつ木が育つ。
関連語:目が荒い目が詰んでいる
 
 
 
ぬき / 貫
テーブルや椅子などの脚物家具の脚元をつなぐ床に平行な棒状の部材のこと。 カグオカのアイドルスービーの段違いの横棒、あれも貫です。
関連語:脚物
 
ぬけぶし / 抜け節
節のうち死に節がすでに抜け落ちた後の空隙のこと。
類義語:生き節死に節
 
  
のっくだうんほうしき / ノックダウン方式
家具を分解、取り外し可能なように作る方法のこと。
 
  
はぎあわせ / 剥ぎ合わせ
幅の狭い板を数枚接着して幅広の板にすること。大きなテーブルやチェストの天板を1枚の板で用意することは難しいのではぎ合わせることが多い。
 
 
はこもの / 箱物
チェストやテレビ台のように構造が箱のようになっている家具の総称。
対義語:脚物(あしもの)
関連語:挽物(ひきもの)曲物(まげもの)
 
  
 
ひきしろ / 引きしろ
ダイニングテーブルに椅子をセットし椅子に座ったり立ったりする際に、椅子をある程度後ろに引かないとテーブルと椅子との間に身体が入らず座ることができない。 その、座ったり立ったりするのに必要なだけ椅子を引く距離のことを引きしろといいます。

参考ページ:家具の決め方、選び方:引きしろについて
 
 
テーブルの縁と壁との距離が引きしろ。

肘掛けなしで58cm、
肘掛けありで60cmが目安。
 
 
ひきど / 引き戸
向かって左右に扉を滑らせて開閉する方式の戸のこと。ベランダに出るサッシ戸みたいなやつっていえばわかりやすいかな。
類義語:観音開き開き戸
 
 
 
ひきもの / 挽物
機械にセットした木を回転させ、そこに刃物をあてることで削って作った品物のこと。器とか碁石を入れる碁笥(ごけ)などが該当します。 スービーの脚もこの方式で作るのですが挽物ではないなあ。あくまで脚物です。 挽物加工をするための機械を日本では「ろくろ」、外国は「旋盤」といいます。この両者、回転面の向きが違うんです。
関連語:脚物(あしもの)箱物(はこもの)曲物(まげもの)
メープルスービー
 
 
ひらきど / 開き戸
扉を手前に引くようにして(時には押して)開く方式の戸のこと。マンションの玄関戸みたいなやつです。これが2枚左右対称になったものが観音開き。
類義語:観音開き引き戸
 
  
ふらっしゅこうぞう / フラッシュ構造
家具を構成する板が中空になっている構造のこと。表と裏の薄板の間に芯と呼ばれる木切れをはさみ込んで作る。 無垢の味わいは望むべくもないが、性能としては軽いし狂わないしサイズが大きくなればなるほど価格が無垢に比べて圧倒的に安くあがるというメリットがある。
 
  
ほぞさき、ほぞあな / 臍先、臍穴
家具製作や住宅建築において木と木を組む際に片方の先端に突起部、もう一方に穴をうがち、その穴にさきほどの突起部を差し込んで一体化するのがホゾ組み(ほぞぐみ)。 突起部のことをホゾ先、穴のほうをホゾ穴という。ホゾ先、ホゾ穴の形状は四角形であることが多いが丸く加工することもある。
関連語:入り面(いりめん)仕口(しくち)2重ホゾ2枚ホゾ
 
 
ほんざね / 本実
2枚の板を横に並べる際に片方を凸状、もう片方を凹状に加工してキッチリとはめ合わせる方法あるいはその部分のことをいいます。
耳付材CD文庫棚
  
 
まくいた / 幕板
脚物(あしもの)のテーブルやデスクにおいて脚と脚とをつなぎ、天板の直下に位置する床に平行な部材のこと。 関連語:脚物(あしもの)
 
まげき / 曲げ木
文字通り木を曲げること。方法は積層曲げ、挽き曲げ、熱曲げなどがあります。積層曲げとは薄板に接着剤をつけ型にはめて曲げる方法です。 挽き曲げとは曲げようとする木の内側にノコで挽き目を入れて曲げる方法、熱曲げは蒸篭(せいろ)に入れて高温の蒸気で蒸してやわらかくした木を取り出して型にはめて曲げる方法です。
メルマガvol.7本編を参照ください。
 
 
まげもの / 曲物
薄い木製板(へぎ板)をまげて作った容器をいう。弁当箱とかお櫃(おひつ)、お盆とかで見かけますね。本体には杉やヒノキ、接合部には桜の樹皮を使います。曲げわっぱとも。
関連語:脚物(あしもの)箱物(はこもの)挽物(ひきもの)
 
 
 
まさめ / 柾目
木目の種類の1つ。木の表面の模様が平行な線状。 木の断面に見える筋は表面に対してほぼ垂直。類義語:板目追柾

家具にする木を選ぶを参照ください。



ナラの柾目。

 
 
 
まるせいゆせっけん / マルセイユ石鹸
元々は良質な天然植物油(オリーブ油、パーム油、ヤシ油)、精製された地中海の海水、マルセイユ塩、バリラ(アルカリ性海藻の灰)を用い、伝統的な釜炊きけん化法で製造された石鹸をこう呼んだ。 今日では石鹸に含まれる油成分の72%以上に天然植物油を使用しているものをいい、したがって必ずしもオリーブ油を主成分とするものだけではなくココナッツ油でできたものもマルセイユ石鹸と呼ぶ。
関連語:オリーブ石鹸
メンテナンスを参照ください。
 
 
まるめん / 丸面
天板や脚の角を丸くした面のこと。その丸の半径はさまざまです。丸面をとると見た目の印象はぐっと柔らかになり、子供が勢いよくぶつかっても切れて怪我をする心配がありません。業界用語ではボーズ面といいます。お坊さんの頭に似てるから。
関連語:糸面(いとめん)角面(かくめん)面を取る
 
  
みつろう / 蜜蝋
働き蜂は腹部にある腺から蝋(ろう)を分泌して蜂の巣を作ります。その巣を加熱・圧搾して採取したものが蜜蝋です。
英名:beeswax(ビーズワックス)、関連語:水蝋樹蝋(いぼたろう)
 
 
みみつきざい / 耳付材
丸太を縦にスライスして板となるわけですが、その時点では両側に木の表皮がついています。それが耳付材。表皮のことを「耳」というんですね。
耳付材CD棚
 
  
めがあらい / 目が荒い
木口から見た年輪幅が広い状態をいう。
対義語:目が詰んでいる
関連語:木口(こぐち)糠目(ぬかめ)
 
 
めがつんでいる / 目が詰んでいる
木口から見た年輪幅が狭い状態をいう。度が過ぎると糠目となってマイナス。
対義語:目が荒い
関連語:木口(こぐち)糠目(ぬかめ)
 
 
めん、めんをとる / 面、面を取る
部材の角のことを面(めん)、その部分を鉋や機械を使って削ることを面を取るといいます。その形状は角だったり丸だったり瓢箪に似た形だったり複雑な形状をしていたりさまざま。 目的は装飾のため、角に当たったときの危険を減らすため、部材の角が欠けるのを防ぐためだったりします。

関連語:糸面(いとめん)入り面(いりめん)角面(かくめん)丸面(まるめん)
 
  
よせぎ / 寄せ木
色、木目、木質の違う木を組み合わせて接着あるいははめ込んだもの。カグオカではこの手法で分厚い天板を製作することがあります。
クルミ正方形ローテーブル
 
  
わじみ / 輪染み
オイルフィニッシュしたテーブルなどに熱い湯のみや水が滴っているようなコップを直に置くとその器の底の円形の跡がしろく残ってしまうことがあり、その跡のことを輪染みといいます。 固まっていたオイルが溶けて白濁するのが原因と考えられます。できたてホヤホヤの家具は特にそうなりやすいので注意が必要。

しかしどうしても気になる染みや汚れは自分で落とせるのがオイルフィニッシュの無垢の木の家具のいいところ。その方法はこちらで説明しています。

関連語:オイルフィニッシュ
メンテナンスを参照ください。
 
 
わりくさび / 割り楔
椅子の脚などに掘るホゾ穴を反対側まで貫通させ、そこに先端に切れ目(割れ目)を入れたホゾ先を差し込む。そして反対側からクサビを切れ目に打ち込むとホゾ先が広がりホゾが抜けなくなる。 このような用途のクサビを割り楔という。
チークスービー
 
  
beeswax / ビーズワックス
ロウソクや石鹸、絵の具などの原料として用いられるほか、保湿・柔軟作用や治癒効能があるため軟膏などの医薬品にも利用されます。
和名:蜜蝋(みつろう)
 
  
dovetail / ダブテイル
形状が鳩の尻尾に似ていることからこの名がついています。片やアリ、片や鳩とは…。
和名:蟻(あり)
 
  
oil finish / オイルフィニッシュ
家具の仕上げとして表面に油を塗布すること。塗膜を作らず木の組織に浸透して固まるので木の質感、手触り感が損なわれない。 また白木(しらき)のままより汚れがつきにくい。自分で手入れができるのがこの仕上げ。表面の油分が少なくなってパサついてきたらオイルを塗り込みます。また気になる汚れがつけば紙やすりでこすって落としたり。そうしていくうちに味わいが深まっていくのです。革製品が年月とともにいい感じになっていくのと同じです。 関連語:亜麻仁油(あまにゆ)荏油(えあぶら)桐油(きりゆ)胡桃油(くるみあぶら)ソープフィニッシュ
メンテナンスをご参照ください。
 
  
soap finish / ソープフィニッシュ
家具の表面を石鹸でコーティングする仕上げ方法。とはいえ膜を作るのではなくて石鹸成分が木の表面から内部に浸透して固まるので木の手触りはそのまま残る。
関連語:オリーブ石鹸マルセイユ石鹸オイルフィニッシュ
メンテナンスをご参照ください。
 
 
stacking / スタッキング
重ねること。 会議用の椅子など積み重ねて収納しておけるような構造をしている椅子のことをスタッキングチェアといいます。 右はセブンチェア。
 
  
trestle / トレッスル
アルファベットのHを横に倒した脚形のこと。家具であればテーブルの脚に用いられるほか、建築では橋や駅のプラットフォームもこの構造で作られることがあります。
トレッスルテーブル