ダイニングチェアの選び方

選択肢の多さに加え、検討事項がありすぎて何を基準に決めればいいのかわからないダイニングチェア。 よくわからないから値段で、ということも多いはず。それでいいの?少しぐらい比較検討してみたら? そんなあなたにカグオカが豊富な経験に基づいてアドバイスします。

検討に役立つ12項目はこれだ!

デザインで選ぶ
ディテールに着目
揃えるか、バラバラか
素材で選ぶ
座面を決める
色で選ぶnew!
サイズで選ぶ
肘掛けの有無
軽さで選ぶ
座り心地で選ぶ
価格で選ぶnew!
チェア別評価new!

 

デザインで選ぶ

チェアのデザインは無数です。グーグルで検索するとほらこのとおり。

そういう場合に最大の拠り所となるのがダイニングテーブル。
テーブルに合わせてチェアを選ぶ。これがチェア選びの鉄板の第1手でしょう。

テーブルは重厚感があってどっしりしたタイプなのか、ほっそりと細身でスタイリッシュなタイプなのか。 モダンで都会的なタイプなのか、カントリー系の素朴なタイプなのか。自分のテーブルが何系なのか名称がわからなくとも大丈夫。 見た目の雰囲気が似てるかどうかで判断してください。
基本的には同系統のチェアを合わせるのが無難。 イタリアからの輸入テーブルにはイタリアンなチェアを、無骨なテーブルには無骨なチェアを、といった具合。
北欧テイストで揃えた丸ダイニングのセット。
ご存知、Yチェア。
 
一方で、ダイニングテーブルには案外包容力があって、少々のデザインの違いは気にならないどころかそれを魅力に感じたりすることもよくあります。

木のテーブル(typeS)とスチール脚のセブンチェアの組み合わせ。違いが逆に互いを引き立て合う好例です。

洗練されたスタイルのtypeRhataチェアの組み合わせ。
テイストがぴったりでおすすめのコーディネート。

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ディテールに着目

テイストの相違は大きな目で判断するものですが、絞り込めてきた段階では小さな目も必要です。
左がCH47、右がCH20、どちらも代表的な北欧チェア。
しかし細かく見ると違いがある。

脚が上から下まで同じ太さか先細りか、床に対してまっすぐか傾いているかといったディテールによる合う合わないもあります。

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揃えるか、バラバラか

テーブルに合わせるすべてのチェアを同じもので揃えるのがもっとも無難であるのは確かです。
W2800mmの大きなテーブルに同じチェアを10脚。見た目すっきりで統一感がある。
 
一方こちらはテーブルは同じだけどチェアはバラバラ。 人間的というか、皆違うからこそのにぎやかさ、面白みがある。
 
家族それぞれがお気に入りのチェアを選ぶとか、好きなチェアを1脚ずつ買い足していくとか、そんな方も結構いらっしゃいます。 家具選びを焦りたくない人、どうしても使いたいチェアがあるけど全部揃えるのは難しい人(ウェグナーのザ・チェアなんて1脚ウン十万円!)はそれもいいかも。
バラけさせる方法はもうひとつ。
チェアの種類は揃えて、座面や木の種類を違うものにするというやり方。
デザインは同じhataチェアの座面を変えました。
楽しげでしょう!
同じチェアで揃えると堅実で安定感があり、バラけさせると自由でとらわれない印象になります。
あなたはどちら派ですか?
以上のようなデザイン的な観点からの検討に役立つページをご用意しています。
こちらをご参照ください。

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素材で選ぶ

チェアの素材には(ここでは脚とか背もたれとか座面以外の部分のことをいいますが)木のほかにスチールなどの金属やプラスチックなどがあります。 スチール製をよく見かけるのは事務所とかお店とか、一般家庭で使用するチェアとしては圧倒的に木製が多いでしょう。

木に惹かれるのはなぜか?

それはほとんど本能的に、触れたときにあたたかいとかぶつかっても(金属ほど)痛くないとか、使い込んだときにはいい味が出るということを知っているからではないでしょうか。

古来、つねに人の道具の材料として馴染んでいる。
身近にあるのが当たり前の存在。
だからチェアを選ぶときも何の疑いもなく木製が第一かつ唯一の選択肢。


いいんです、それで。本能が欲するんですから。
それが一番落ち着くんだから。

木の選び方はこちらをご参照ください。→家具にする木を選ぶ

全身が木のboチェア、木はナラ。
使い込むほどに味わいが増すのはやはり大きな魅力。

これはウォルナット。
座面も背もたれも曲線になっていてカラダにフィット。
 
他の素材にもいいところはあるのでチェアを新しく買う際にはちょっと選択肢に入れてもいいかも知れませんよ。

スチール脚の代表格、セブンチェア。

冷たいとか硬いとか味気ないとか敬遠する理由はあるだろうけど、脚がすっごく細くて見た目がすっきりしていて掃除のときにも邪魔にならない。

使わないときにはこうして重ねておけるしね。 来客用に2〜3脚用意しておくには好都合。

座面と背もたれは身体のラインにぴったりフィット。サポート感が半端ない。
お店や事務所でよく使われてるってことはそれなりの理由があるわけで、それはデザイン性と耐久性、色の選択肢の多さだったりする。 そこに魅力を感じるなら家庭用として選ぶのもありでしょう。

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座面を決める

座面を決めるにあたって検討するのは材質と色の2つです。

材質は
  • 布地(ファブリックともいいます)
  • 革(天然皮革=本革、合成皮革=合皮)
  • ペーパーコード
  • 木(無垢、突板)
  • その他(プラスチックetc.)
だいたいこの5つに大別できます。

色は材質ごとに選べる範囲が変わります。
材質と色、合わせて見ていきましょう。

布地(ファブリック)の座面

ひとことで布といっても織り方によって手触りがすべすべなのがあれば、ざっくりとしたものもある。毛羽が立ってあたたかなものがあれば、サラッとしたものもある。

色、質感の選択肢はもっとも多い。

おだやかなモスグリーン、チェア本体のチェリーとよく合ってる。こうしてお気に入りの色を選べるのは布地ならでは。

宮崎椅子製作所のチェアであれば62種類もあります。 これだけあればお気に入りも見つかるはずなのですが、あまりに多すぎて選べないという状況もあるぐらい。 そういう場合はまずは白系とか赤系とかミドリ系とか柄モノとかを決めて、つぎに個別に布地を見ていくと収拾がつきやすい。
白と青のまだら地、手触りは少し毛羽立っていて微妙な凹凸を感じます。

赤系のボーダー、ざっくり系。
ほんのりピンクのブナとお似合い。

座面の色ひとつで同じデザインのチェアでも雰囲気はガラリと変わります。

布地のサンプルも、本体の木のサンプルも置いているカグオカの実店舗でご検討されるのが一番です。

革(天然皮革、合成皮革)の座面

やっぱり革には特別な魅力があります。車のシートだって標準は布張り、オプションのレザー仕様には惹かれます。 子供がいたりペットがいたりすると傷つけられるのがイヤだし、何より一番高いしで選択肢から外さざるを得ないのだけど、いつかは本革シートに座る夢を抱いていたりする。

その点、合成皮革は安くて革の雰囲気を味わえるし、水をこぼしても滲み込まないから選びやすい。
これが合成皮革の黒。
この濃密な感じは布には出せない。

これは本革の焦げ茶と黒。
触るとやはり本物を感じます。

明るい茶もあります。

無垢の木と本革ってどちらも使い込むほど味が出る。
相性抜群の組み合わせです。

 

ペーパーコードの座面

馴染みのない人には馴染みのない座面ですが、いわゆる名作椅子と言われる類のチェアを好きな方にはよく知られていて、まさに知る人ぞ知るものです。

これがペーパーコード。
文字どおり紙ヒモを編んだものです。

紙と聞くと切れるんじゃないか、水に弱いんじゃないかと不安になりますが、表面がコーティングされた高強度の座面専用のヒモなので心配無用。

手触りはやさしく、ほのかにあたたかく、座るほどにお尻に馴染みます。
軽く10年はもち、痛んだら製造元で張り替えも可能です。

木の座面

他の座面と決定的に違うのは座ったときに沈まないこと。そのかわりお尻の形状に合わせた曲面になっていることが多くゴツゴツ感はありません。 むしろさっぱりとして心地いい感触です。

もう1点メリットとして挙げられるのはひっかき傷や汚れに強いこと。まず傷について、犬や猫を飼っていると革とかファブリックとかだと爪のひっかき傷がとても気になります。 それでもそれらの素材を選ぶときは「しょうがないや」と諦めモード。あまりガリガリやられれば木の座面だって傷つきますが、「破けた(ガーン…)」という最悪の事態がありません。 汚れについて、特にファブリックとの比較において、明るい色調のファブリックでは子供がジュースをこぼしたり溶けたチョコアイスを落としたりすると悲しいシミができてしまいますが、木であれば拭き取れます。

あと、永久に交換する必要がないのもメリットかな。革やファブリック、ペーパーコードはいずれヘタリがきます。それがいつになるかは使い方次第ですが、「そろそろ換え時かな」と感じるときがくる。そうなれば椅子張り屋さんに出すとかメーカーに張り替えを依頼することになる。でも木にはそれがない。これは安心かも知れません。

色について、木の色を生かして着色しないこともありますし、民芸調に塗ることもあります。 無着色と言ってもオイルフィニッシュや透明のウレタン塗装のいずれにしても若干の濡れ色になります。 色の選択肢の数としてはチェア本体の木の種類の数とほぼ一致するわけですから比較的多いと言えますが、どれも基本的に茶系なのでカラフルとは言いがたい。

座面が平面の場合とかひんやりした感触がちょっと、という場合は座面カバーなりクッションなりを敷くこともできます。そうなれば色選びは自由。

セブンチェアの座面は突板+積層合板、いちおう木製の範ちゅうですが、白やオレンジや黄色など色とりどりのカラーバリエーションがあります。

これはboチェア。座面がくぼんでいるので気持ちいい座り心地。

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色で選ぶ

チェアの色は2つあって、1つはチェア本体の色、もう1つは座面の色。

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サイズで選ぶ

チェアのサイズはW(横幅、全幅)、D(奥行き)、H(全高)、SH(座面高)の4つ。

一番気になるのは座面高(SH)じゃないでしょうか。これが座り心地にもっとも影響するからです。 チェックすべきは座ったときに足裏が床につくかどうか。座面が高くて足が宙でブラブラ、なんて状態では落ち着きません。 国内で製造されているダイニングチェアで多いのが42〜43cm、これは標準的な体格の日本人にちょうどよいとして導き出された高さです。
宮崎椅子製作所の4110。右がオリジナルでSH44cm、左は脚を3cmカットしたSH41cm。
1例として小柄な女性が座ったとき
44cmでは浮いていた足が、

41cmならご覧のとおり。
このほうが断然落ち着きます。

背格好は人それぞれなのでもっと高いほうが座りやすいという人がいれば、もっと低いほうがいいという人もいますから42cmにこだわらず、チェアを新調する際にはいい機会なので幾通りもの高さのチェアに座ってみて自分が座りやすい高さを見つけてください。

※高くするにはチェアの脚と床の間に板を挟む、低くするには床に広めの板や雑誌を置いてそこに自分の足を載せれば体感できます。
そしてこれが大事なことなのですが、座りやすい座面高が決まればテーブルの高さも自ずから決まります。 テーブル高と座面高の差のことを差尺(さしゃく)といいますが、使い勝手のいいダイニングセットにするには差尺の考え方が大切です。

これが差尺。
詳しくはこちらをご参照ください。

 
脚先を切って座面高を低くするのは木製なら難なくでき、金属製は少々手間がかかります。 チェアはトータルでデザインされているので脚を短くするとオリジナルとバランスが変わってきます。 もっとも、チェアの種類にもよりますがよほど切らなければそう変にはなりません。
3cm切るとこうなる。
先端の細さがちょっと違うのがわかります?

これも切れなくはないけどキャップが取り外しづらく、取れたら取れたでつぎに付けたときに外れやすくなったりする。

1つ疑問が湧いてくる。
パパは大柄、ママは小柄、どちらに合わせればいい?

まずは中間を検討すべきだと思います。ふたりがそれぞれ一番座りやすい高さを見つけ、その間をとる。特に問題がなければそれでいけばいい。

その際、もっとも一般的な高さである42cmという数字を考慮にいれる。 というのは巷のレストランがこの高さであることが多いことからわかるように、老若男女を問わず少なくとも外では一番馴染んでいる高さだから。 この高さにしておけば大きな不都合がないということです。

なので、まずはご自分たちの理想値を検討し、同時に目安の値を考慮し、やや高めにするとか低めにするとかの微調整をすればよいと思います。
 
つぎに横幅、全幅(W)について。
これは2つの面に影響を及ぼす数値です。
1つは座り心地。当然、横幅が広いほうがゆったりと座れます。
左は北欧ヴィンテージチェア、右はCH47。
CH47は横幅が55cmもあるので胡坐をかくことだってできます。
そのたっぷり具合の想像がつくでしょう?
ここで注意。CH47の55cmという数値は座面幅、
対するYチェアの座面幅は49cmで肘掛けを含めた全幅は55cm。
ごっちゃにしてはいけません。
もう1つ、チェアの横幅はテーブルにセットできるチェアの数にも関係します。
横幅が狭いチェアなら入るところ、幅が広いがために入らないというケースがあります。 例えば幅が50cmのチェアならテーブルの脚間が160cmもあれば3つ並ぶわけです。 ところが55cm幅だとチェアだけで165cmとなって同じテーブルなのに入らない。

ではそれぞれの全幅を測ってみましょう。
まずは北欧ヴィンテージチェアから。

49.5cmといったところ。

続いてpepeサイド。
pepeアームも一緒です。

53.5cmですかね。

hataチェア。

49.5cm、北欧ヴィンテージと同じ。
肘掛けが付いていながらこのサイズというのは要チェック。
安楽性とコンパクトを兼ね備えているということ。

ではYチェア。

55cm、広い。
その分ゆったりしているということだけど、場所はとる。

続いて4110。

48cm。
やはり肘掛けがないと小さいことがわかります。

ではいかにもスリムに見えるセブンチェアはどうか。

46cm。これまでで最小。

最後にboチェア。

42cm、圧倒的にコンパクト。
Yチェアとはその差、13cm。
大人数座るためにはもっとも有利ということがわかります。
 

ではテーブルにセットしてみましょう。
テーブルの長さが180cm、脚間が170cm、チェア幅が48cm。
チェアとチェアの間に約6cmの隙間を取れるから出し入れがスムーズ。

同じテーブルで、チェア幅が55cm。肘掛けがある分、場所をとる。
見るからに窮屈でしょう。ギチギチだと使いづらい。

テーブル幅が200cm、脚間が190cmならこう。
Yチェアを3脚並べるならこれぐらいなくちゃ。
詳しい考察はこちら。

そして一番幅の狭いboチェア。チェア幅42cm。
チェアとチェアの間に約8.5cmの隙間がある。かなりの余裕。
 
ゆったり具合とセットできるチェアの数は背反関係にあります。 幅が広ければ、肘掛けがついていればくつろいで座れるけれど、幅の広さをほどほどにしておかないと座れる人数が減るし、人数を増やそうとすると狭くする必要が出て、肘掛けはつけられない。 どこで折り合いをつけるか。通常は置けるテーブルの大きさに制限があるので、そのサイズと座る人数とからセットできるチェアの横幅の許容範囲が決まってきます。 肘掛けがあったほうがいいのかなくてもいいのか、下で書いているように肘掛けにも程度があるし、結局のところ実際に座ってみるのが一番です。

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肘掛けの有無

肘掛けがついているかついていないか、どちらのチェアに座った経験が多いかを想像すると、学校も会社も外食のレストランも基本的には肘掛けなしですからおそらくついていないもののほうが多いと思います。

肘掛けつき・肘掛けなし、それぞれ長所短所がありますからチェアを新調するにあたりこれまで縁のなかった肘掛けつきのチェアを検討なさってみるのもいいのではないでしょうか。 いくつかの観点から考えてみましょう。


まずは区分をはっきりさせます。すべてのダイニングチェアはつぎの3つに大別できます。

肘掛けレベル0 = 肘掛けなし
 〃 レベル1 = 小さな肘掛けがついている
 〃 レベル2 = 大きな肘掛けがついている

左は4110、レベル0、
右はYチェア、レベル2。

奥はCH20、これがレベル1。
肘掛けが小さいでしょう?

右はpepeサイド、これもレベル1。

pepeアーム
これは肘掛けがしっかりとあるからレベル2。

そしてhataチェアもレベル2。

 
ではメリット、デメリットをみていきます。

安楽性

肘掛けの有無によって比較すべきは座り心地ではなくて、どれだけゆったりできるかという安楽性。
肘掛けがない場合(レベル0)、手はこうなるわけです。 いたって普通。 これしか知らなければ特に何とも思わない。 メリットもなければデメリットもない。

レベル1のpepeサイドの場合、斜めになった肘掛けに肘をぴったり添えるという感じ。 わずかなことなんだけど、これだけでけっこう安らぎます。

同じくレベル1のCH20だけど、これはまさに肘をピンポイントでのせる形。 ちょっとしたことなんだけど、あるとないとでは違うんだなあ。

そしてしっかりと肘掛けのあるレベル2のpepeアーム。肘の重さを肘掛けに全面的に預けられるゆったり度ときたら!

これもレベル2のhataチェア。
ゴージャス感といいますか、リゾート感といいますか、
全身脱力してくつろげます。

同じレベル2のhataチェアとYチェアですが、
ご覧のとおり肘掛けの広がりが違う。

肘掛けの内寸がhataチェアは42cm、

Yチェアは50cm。

この違いによって、大柄なデンマーク人仕様ということもありYチェアは日本人が座ると開放的な印象、一方さすが日本人仕様のhataチェアは程良くフィットしているというか「包まれている感」があります。

pepeアーム&サイド、CH20はまた違う。
包まれ感は座ってみなきゃわからない。
各種座り比べのできるカグオカ実店舗はこちら。

 

引きしろの問題

引きしろというのはチェアをダイニングテーブルにセットする際、立ったり座ったりするのに必要な距離のこと。 肘掛けの有無によってその距離が変わってきます。

壁から58cm。少なくともこれぐらいは離したいという目安となる距離です。

レベル0、肘掛けなしの4110に座っています。

こうして難なく横に足を抜くことができます。

同じ58cmでも肘掛けレベル1のpepeサイドだとこうなる。

レベル2のYチェアだとこう。男性であればさらに窮屈になる。レベルが同じhataチェアもpepeアームも状況は変わらない。そこでもっと距離をとってみる。

4cm広げて62cm。

自然に立つことができます。 体格にもよるのでね、大柄な人であれば63〜64cmくらいみておいたほうがいいかも知れません。

肘掛けなしがどれぐらい壁に寄れるかやってみた。
だいぶ近いのわかります?

壁との距離50cm。これが限界と思います。
わかったこと。
肘掛けがある分、レベル1や2のチェアの場合は引きしろを63cm前後は見る必要があり、肘掛けのないレベル0に比べて10cm以上の余分なスペースを喰う。

安楽性は肘掛けありに、スペース的には肘掛けなしに軍配が上がるというわけです。

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軽さで選ぶ

主だったチェアの重さをはかってみました。
厳密に言えば木や座面の種類で変わるのですが、同じ種類のチェアの間で大きな差はありません。

軽い順 名称 重さ
bo(ウォルナット) 3.5kg
セブンチェア 3.8kg
北欧ヴィンテージ 3.8kg
Yチェア(オーク) 4.1kg
J39(ビーチ) 4.3kg
pepeサイド(チェリー) 4.7kg
4110(ナラ) 4.8kg
hata(ナラ) 5.1kg
pepeアーム(メープル) 5.2kg
CH20(オーク) 5.2kg

今回、4.1kgだったYチェア。
軽いもんです。

女性でも片手でほら。
1番重かったpepeサイドにしても大差ありません。
結論。
この軽さですし、いったんダイニングにセットしてしまえば持ち上げて長距離を移動するなんてこともそうそうないわけですから、チェア選びの際に重さを気にする必要はないと思います。

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座り心地で選ぶ

さあ来ました、座り心地。
真打ち登場。

インテリアである以上見た目も大切ではありますが、ダイニングチェアを日常道具と割り切るならばもっとも重視すべきが座り心地。

ところが「心地」という曖昧な尺度、これが難しいのです。


チェアの座り心地を左右する要素はいくつかあります。背もたれの曲線だったり、後ろへの傾き具合だったり、座面のくぼみとか傾斜の具合だったり。 これらを単独で評価するのは意味がなく、同時かつ総合的に評価されるべきものです。

そしてさらに輪をかけて厄介なのは座る人の体格や癖、嗜好が百人百様であること。 そのチェアがいくら客観的に評価が高かろうと低かろうとあなたの評価とは無関係ということです。

例えば背もたれの曲線。 こんなにも違いますが、どちらが心地いいかは人それぞれです。

後ろへの傾き具合。手前の4110のほうが立っているからと言って、寛げないということはない。とても座り心地のいいチェアです。

座面の傾斜をデジタル角度計で測ってみた。
hataチェアは2.9度、

Yチェアは2.5度、

pepeサイドは2.2度。
どれもそれぞれ座りやすい。

 
つまり部分部分を取り出して比較したところで座り心地はまったくわからず、体感するより他はないということです。
 
 

価格で選ぶ

座り心地やデザイン、肘掛けの有無も大事だけど予算内におさめたい。これが一番なのが現実。
同じチェアであっても樹種や座面の種類、仕上げ方法によって価格が違います。
ここでは最安値を比較してみます。

安い順 名称 最安値
pepeアーム 41,800円
pepeサイド 41,800円
4110 44,000円
bo 45,800円
セブンチェア 52,000円
hata 64,600円
CH20 75,000円
Yチェア 76,000円
(税別)

pepeアーム、pepeサイドって意外に安いんだ、という印象。Yチェア2脚でpepeが3脚買える。 家族全員分の椅子を購入できるのが理想ですが予算に応じて例えばとりあえずパパママの分だけ新調して子供が小さいうちはキッズチェアで我慢させる、1点豪華主義で憧れのYチェアを1脚だけ奮発してあとはもう少し手頃なものにしておくなどのやり方はよくあることです。
例えば家族4人でダイニングチェアにかけられる予算が20万円の場合

case1
pepeアーム(もしくはサイド)×4
合計167,200円

case2
4110×4
合計176,000円

case3
boチェア×4
合計183,200円

case4
pepeアーム(もしくはサイド)×3
 125,400円
hataチェア×164,600円
合計190,000円

case5
4110×3
 132,000円
hataチェア×164,600円
合計196,600円

case6
pepeアーム(もしくはサイド)×3
 125,400円
Yチェア×176,000円
合計201,400円

あくまで最安値の仕様を選んだとして。
実際はさらに送料、消費税がかかります。



カグオカならこれがある。
予算内におさめる役に立つと思います。

 
 

チェア別評価

最後にダイニングチェアそれぞれの特徴を個別に見ていきます。

いわずと知れた世界のベストセラー、Yチェア。

名作といわれる美しいデザイン、いつかは我が家にと夢見る憧れの椅子。

円弧を描く肘掛けと背もたれのおかげでゆったりとした座り心地。 細身のフレームとペーパーコードの組み合わせによって片手で持てるほど軽いのも長所。 なにより美しいデザインは目の保養。

一方で大きな肘掛けが横幅をとることは否めない。そのせいで同じ大きさのテーブルにセットできる数はおのずと少なくなる。テーブルは必然的に大きめに。 また肘掛けが天板の縁に当たるため座らないときでもテーブルの下に差し込むはできない。それはつまり部屋のスペースをくうということ。 そして価格の高さ。樹種や仕上げによって上下するけれど最低でも1脚76,000円(税別)。家族全員分を揃えるのはハードルが高い。

この椅子の魅力、
それはデザインの美しさ。

 
 
hataチェア。

木の塊から削りだした流麗な曲線が美しい。座り心地とコンパクトサイズを両立。

日本人向けにデザインされているので座ったときの肘掛けまでの距離が遠すぎず近すぎず、身体が包まれているような感覚。 肘掛け付きでありながら横幅が狭く場所をとらない。そして肘掛けの先が天板の縁に当たらないためテーブルの下に全体の半分くらいは潜り込む。 安楽性と省スペースを同時に実現。8種類の樹種65種類の座面から選べるバリエーションの多さも魅力。

木をたっぷり使っているのでそれなりに重い。造形に材料と手間がかかるため価格は安くはない。

この椅子の魅力、
それは座り心地とコンパクトさの両立。

 
 

4110チェア。

潔さを感じる、すっきり洗練されたフォルム。

デンマークで1950〜70年代に活躍したデザイナー、カイ・クリスチャンセンが「自分がデザインした中で最も気に入っている椅子のひとつ」と語るのもうなづける、一見シンプルながら細部にこだわりが見て取れる洗練されたフォルム。このスッキリ・フェイスはカグオカ好み。

座り心地はノーマルで不満がない。背もたれの曲線が背中にフィットして気持ちがいい。肘掛けがないので手のやり場はテーブル面かひざの上かになるけど、肘掛けがないということは座らないときに椅子がテーブルの下に思いっきり差し込めるということ。 ダイニングセット全体の床における占有面積がほとんどテーブルと同じ。動線を広く確保できるのでこれはありがたい。

また横幅が49cmと狭いので長辺に3人座りたいときに効いてくる。例えば肘掛けがついているYチェアは幅が広くて55cm、4110とは6cmの差。 3つ並べるとすれば6×3=18cm、約20cmもの大差がつく。Yチェアは3つ並べるにはテーブルの長さが200cm必要なところが4110なら180cmで済むということ。 8種類の樹種65種類の座面から選べるバリエーションの多さも魅力。

この椅子の魅力、
それはテーブルの奥まで差し込めること。

 
 
pepeアームチェア。

肘掛けの良さを実感できる椅子。

広い座面とレベル2の肘掛けのおかげで座り心地はゆったり。 身を預けると背中にフィットする背もたれが受け止めてくれます。 また丸味をおびたフレームの手触りがとてもやさしく、きっと無意識のうちに握ったり撫でたりすることでしょう。

横幅が53.5cmと大きめなのと肘掛けに腕をのせるとさらに幅が増すため小さなテーブルに人数を詰め込みたい場合には不向きで、大きめのテーブルがおすすめです。 ただ意外にも肘掛け付きでありながらその高さが低めなためテーブルによっては幕板に当たらず、ある程度は奥に差し込めることもあります。 例えばこちら。 そうなれば肘掛け付きならではの安楽度と収納性が両立することとなり価値が倍増します。 8種類の樹種65種類の座面から選べるバリエーションの多さも魅力。

この椅子の魅力、
それはくつろぎのコストパフォーマンス。

 
 

pepeサイドチェア。

特徴的な斜めの肘掛け。
見た目的にユニークだけど実用性もある。

肘掛けが斜めになっている点のみが違うだけであとはpepeアームと同じだから特徴は一緒。広い座面と背中にフィットする背もたれは座り心地が良い。 レベル1に属する肘掛けは腕を添わすという感じ。 肩から肘、手首へとつながる腕は下に垂れるもの。その流れに寄り添うようにある肘掛けだから実は自然な形。 このレベルでもあるとないとでは大違い。ゆったり感を味わうことができる。

そしてなんといっても使わないときに奥まで差し込める。pepeアームと違ってすべてのテーブルの下に潜り込む。相手を選ばないのはpepeサイドならでは。 8種類の樹種65種類の座面から選べるバリエーションの多さも魅力。

この椅子の魅力、
それは座り心地とテーブル下への収納性。

 
 
boチェア。
これはナラ・バージョン。

洋服でいうところのストライプ、スマートな印象を与えるのは椅子でも同じ。

お伝えすべきポイントはいくつかある。まずは横幅が42cmしかないこと。これによって長さ150cmのテーブルの長辺に3人並ぶことができる。 限られたスペースに大人数が座るためには特筆すべきこと。 それからテーブル下に差し込めること。場所をとらない。この2点は決して広くないダイニングにおいては最優先事項かも知れない。その2つをboチェアは満たしている。

ぜんぶ木でできていること、これは経年で自然な風合いが増し、使い込むほどに味わいが深まることを意味する。テーブルが木製なら共にいい具合に時を重ねるということ。 また木だからこそ傷、汚れに強い。ペットや小さな子供がいる場合に神経質にならなくて済むのはありがたい。 そして軽い。わずか3.5kg前後しかないから移動も楽々。

背もたれの縦ライン、これが空間全体をすっきりと見せる。部屋を見回してほしい。意外に縦の流れは多くない。だからこそboチェアがそこにあることに意味がある。 8種類の樹種から選べ、2種を混合することもできる。

この椅子の魅力、
それは1人多く座れるコンパクトさ。

 
 

セブンチェア。 他の椅子とは質感が違うけど、この椅子ならではの魅力がある。

スタッキング。使わないときにこうしておけるのは場所をとらない。来客用に2〜3脚用意しておくこともできる。

いちばん気をつかわずに済む椅子と言えるでしょう。少々手荒く扱っても大丈夫。リビングダイニングに掃除機をかけるとき、ヘッドが当たったってかまわない。 移動もしやすい。サッと持ち運べる。

座り心地はあなどれない。背もたれから座面にかけてヒトの身体にぴったりあう曲線を描いているうえ体重をかけると適度にしなるため、包まれ感がある。

横幅は46cm、boチェアに次ぐコンパクトさゆえに小さなテーブルにより多くが座るのに有利。またテーブルの奥まで差し込むことができて省スペース。

そんなポイントよりもむしろ、ともすれば木ばかりになりがちなダイニング・スペースにシルバーの光り輝くスチールが紛れるという異質の存在感こそ第一の魅力かも知れない。 単調な空気にアクセントを加えてくれる。そういう観点で選ぶのもありだと思う。座面は無数のカラーバリエーションがあるから自分好みを選ぶことができる。

この椅子の魅力、
それは使い回しの気楽さと異質な存在感。

 
 
CH20、別名エルボーチェア。

同じウェグナーの椅子でもYチェアよりも知名度が低いからこその特別な満足感。

きれいな椅子です。圧倒的に有名なYチェアと同じデザイナー、ハンス・ウェグナーの作。独特な形状の背もたれが印象的です。 特に丸テーブルにセットしたときに美しさが際立ちます。こちらをご覧ください。 そしてなにげにスタッキング(積み重ね)ができたりする。知名度の低さが逆にマニア心をくすぐります。デザイン好きの人が見れば「おっ」となる椅子。

この背もたれ、実は肘掛けも兼ねている(レベル1)。短いから文字どおり肘をのせるだけだけど。それでもあるとないとじゃ違う。腕のやり場がある。 肘掛け付きでありながらテーブルの奥まで差し込むことができるのは高ポイント。省スペース。

座り心地はと言うと、好みによるでしょうが座面の反発がけっこう強くて(要するに硬い)背もたれ&肘掛けの位置が低くて(腰のちょっとだけ上に当たる))あまりゆったりとはくつろげない感じだけど、腰痛持ちの方にはむしろそれがいいこともあるのかも。

この椅子の魅力、
それは玄人好みの存在感。

 
 

CH47。CH20にも増して見かけない、ウェグナーの椅子。

素朴な、どこか懐かしいようなたたずまい。

ウェグナーの作です。一番有名なのはYチェア、ついでザ・チェアかCH20(エルボーチェア)、おそらくその先はよほどの人じゃなきゃ知らないでしょうが、椅子好きが順番に名前を挙げていったとしてもこのCH47はたぶんなかなか出てこない。 それほど知名度が低い。逆にそれがマニアには魅力だったりする。

座り心地は座面が広く、大きな背もたれが身体をやさしく受け止めてくれるので落ち着きがあります。見た目どおりの安定感。 テーブルの奥まで差し込めるのは肘掛けなしの椅子の特権です。

残念ながらいまはこの椅子の販売はされていないみたい。

この椅子の魅力、
それはホッとする安定感。

 
 
J39。

デザインがとんがってなくてホッとする椅子のウェグナー・バージョンがCH47ならモーエンセン・バージョンがこのJ39。

飾り気がない。これは実用性を重視しできるだけ安価に質の高い椅子を庶民の生活にとの思いの産物ゆえ。 このデザインはアメリカのシェーカー家具をオリジナルとしているのだけど、どこかスペインの片田舎で使われているような雰囲気です。

その精神性があらわれているからか、この椅子をテーブルにセットすると整然とした静けさと規律だった行儀の良さを感じます。 肘掛けがないのでテーブルの奥まで差し込めるのも魅力。

この椅子の魅力、
それは気取りのない庶民性。

 

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